MARIMO OHYAMA × SHIORI IKENO “SPICY PROOF”

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写真家、大山マリモと池野詩織。スケートシーンと音楽やファッションという異なるフィールドで活動する2人による共作の写真集「SPICY PROOF」が、この度出版される。
「いつかなくなってしまう言葉にならない日々」を収めたというこの写真集。エモーショナルに、赤裸々な景色が刻まれたこれらの写真を見ていると、どこか切なく、懐かしく、無意識のうちに走り出したくなるような気持ちになってくる。”言葉にできない気持ち=スパイシー”と言うスラングから名付けられた本作の出版にあたり、2人の対談を行った。インタビューを行うのは2人の友人でもあり本作のテクニカルアドバイザーも担当したグラフィックデザイナーの古川正志。2人の出会いから『SPICY PROOF』完成までのドラマ、自費出版で製作した今作に込めた思いと東京・大阪での展覧会について、話を聞いた。

interview : Masashi Furukawa
edit, text : Kaito Yoshikawa(VOTZCO) 

 

撮ってるシーンも被写体も全然違うんですけど、おたがいの写真集同士がシンクロしてるように感じて。

ーーー2人の出会いのきっかけは?

池野詩織(以下、し):今年の5月にやった私の展示、BUBBLE BLUE photo exhibition “バブルブルードッグ”※1 のクロージングパーティで出会ったのがきっかけです。

出演していたakiocham※2 に呼ばれて遊びに来てたのがまりも君とまーさま(古川正志)だったんです。その時まりも君が出したばかりの自分の写真集(「Between You and Me※3 」)を持ってきてて。まりも君はBUBBLE BLUEを買うって言ってくれたんだけど、わたしはお互いの写真集を交換しよう!って。で、家に帰ってじっくり見たらすごくよくて。自分の好きな仲間との超個人的なドキュメントを収めたのがBUBBLE BLUEなんですけど、そのムード感がまりも君の写真集ともシンクロしてた気がして。それを交換できたことがすごく嬉しかったんです。

ーーー写真集の交換をしたのは初めて?

:交換って時々あるけど本当に出来て良かったと思えるものだった。本当の本音で話せる写真家の友達ってそんなにいないけど、まりも君みたいに、最初から心をすごく開けたことにビックリしたんです。

大山マリモ(以下、ま):そうなんだ(笑)。

:まりも君が展示後にインスタのDMで素直にど直球の言葉で感想くれたじゃん?それがまたいいなと思って。

:展示や写真集を詩織ちゃんのことも、写真集の中に出てくるGEZANもMean JeansもTHE GUAYSのことも何にも知らない状態で見て、言葉にならないほど感動したんです。今思えば全力で熱く生きている感じがスケーターと重なり合って共感したんだと思います。俺は今までスケートボードやそれに付随するものしか追いかけてなくて、他のシーンの写真家で親しい人いなかったから、すごく新鮮で。『BUBBLE BLUE』は見た後に、青春映画を見終わったみたいな余韻があって…そういったエモーショナルなクローズアップの仕方に感銘を受けました。

:撮ってるシーンも被写体も全然違うんですけど、おたがいの写真集同士がシンクロしてるように感じて。BUBBLE BLUEは音楽のレーベル(安孫子さんのレーベル「KilliKilliVilla」よりリリース)から出したし、ストーリーもバンドのツアードキュメントで、音楽を撮ってるものだったけど、テーマは音楽よりも「青春」って思ってて。まりも君とは全然違うフィールドでお互い活動してたけど、この写真集交換した瞬間にクロスした気がしました。

s_IMG_6135Photography by Marimo Ohyama

 

ーーーその出会いの後、このプロジェクトは自然な流れで始まったの?

:こうやってピンときた人と、出会えて良かったなで終わらすのは嫌だなと思ったんです。ここ1年半くらい大阪に行く機会が多くて友達もたくさんできて、ちょうどその時、大阪のVOYAGE KIDS※4 がオープンして、なんかやない?って話があったんです。半年後にはお互い全然違うとこにいるかもしれない。だから、思った時にやんなきゃダメだと思って声かけてみました。

:俺もここ1年半くらいの間にスケートを通じて大阪に仲間がたくさん出来て、彼らがVOYAGE KIDSとも繋がってたんです。せっかくだから展示やりたいなーって思ってた矢先に、しおりちゃんからすごいタイミングでメールきて、これはガイダンスだなと(笑)。俺もしおりちゃんと同じで、今までにない人と出会えたから、なんか一緒にやりたいと思ってました。

:丁度そのときお互いの境遇やタイミングもバッチリだったしVOYAGE KIDSはスケーターやストリートカルチャーの人達が集まるところで、まりも君と一緒にやったらなんか科学反応があるかもって直感で感じて。最初は本も展示とも言ってなくて、ただ「なんかやらない?」って衝動的な気持ちで誘ったんです。

※1 バブルブルードッグ
KilikiliVillaより3月に出版した青春ツアードキュメント写真集”BUBBLE BLUE”の写真展

※2 akiocham
https://akiocham.com
シール職人。通称”あきおちゃん”。まりも、しおり共に古くからの友達。Evisen skateboardsにてakiochamモデルデッキなども多数リリースしている。
(※1)のパーティをbabbooonで演出。

※3 Between You and Me
大山マリモが今年2月に出版した写真集。ファインダー越しに見つめる仲間たちや街の人々などスケートボードをとりまく現場やドラマが収められている。

※4 VOYAGE KIDS
2015年にオープンした通天閣のふもとの商店街の中にあるギャラリー。ゲストハウスも併設されている。展示やイベントを定期的に開催。毎週土日はSHOPをオープン。大阪のグラフィティ、スケートなどのストリートカルチャーを中心に、新しい遊び場となっている。

 

s_10160004Photography by Shiori Ikeno

 

かっこよくまとめてようとしてたんですけど、しおりちゃんが、もっとパーソナルなのあるでしょ?見せてよって言ってきて。

ーーー本にしようって話はいつくらいから?

:なんかやるなら形に残るものがいいよねって話になって。最初は簡易的なZINEくらいに思ってたんですけど・・・

:最初はしっかりテーマがあったわけじゃないんだけど、2人で作るならこういうムードがいいなと思う写真を5枚送り合ったんです。

:お互いさぐり合ってたときだよね。どう来るかな~、どう行こうかなって。

:その時送り合った写真は結構本に入ってるね、わたし全部覚えてるもん。

:最初は、エモさも入れつつ、シブ線でかっこよくまとめてようとしてたんですけど、しおりちゃんが、もっとパーソナルなのあるでしょ?見せてよって言ってきて。

:写真のセレクトの段階でわたしは200枚以上候補の写真を送っんですけど、マリモ君は70枚くらいで(笑)。

ーーーまりもの中では最初に完成のイメージができてたんだね。

:そしたら詩織ちゃんに、もっと恥ずかしい部分もいれなよ!!って言われて(笑)。

:そしたらいいやつがじゃんじゃん出てきて!何が恥ずかしいかは見てからのお楽しみです。

:セレクトの段階で詩織ちゃんと意見を交わしながら写真を選ぶことによってよりパーソナルになりましたね。そしたら、ページ数も多くなってきて。

:きちんとした本にするにあたって2人ではPC上の技術的に難しいことも出てきて ・・・わたしとまりも君は結構似てるんです。出来ないことやよくないとことかも似てる(笑)。なのでまーさまには細かいところや入稿作業で助けてもらいました。

 

68360008写真集”SPICY PROOF”より Photography by Shiori Ikeno

 

もう会わなくなった人も会えなくなった人も、写真にはずっと残り続けちゃう

ーーーまりもはスケーターのトリックの難しさとかを写真で記録する活動が普段メインだと思うんだけど。

:そうですね。表層的なスケートボードのかっこよさというか、スケーターにしか分からないトリックの専門的なところみたいなものをメインに写真におさめてます。

:ドキュメントスナップを作品にしてる若い子が今は周りにもどんどん増えているんだけど、まりも君がそういう部分を持ちつつ全然違う世界感を追いかけてるのは面白くて新鮮だった。

:媒体に掲載されるのはスケボーの1番かっこいい瞬間なんです。でもそのカッコいい1枚が超大変で。スケーターは何度失敗してこけても立ち上がってトライしようとする。紙面には掲載されないけど本当は技が成功するまでにドラマが詰まってるんです。

ーーーそのドラマの部分で、まりもと詩織ちゃんが繋がったんだなと思うよ。

:(スケーターがケガで救急車で運ばれる写真見せて)これとか、撮影しててタクシーでぶっとばされちゃったの。

:ぎゃ~。

:でも俺、大丈夫?っていうのと同時にカメラで現場の写真撮ってて。そのときは無意識だったんだけど後から結構考えて、落ちたね。俺、友達が事故ってんのに何写真とってんだろ?って。冷静に考えるとひどいよなって思った。しおりちゃんは例えば自分の周りの嬉しいことはもちろん悲しいこととか、自分の恋愛とか、そういうのも含めて全部自分の表現の素材って考えちゃうときってある?

:うん、それは私たちの永遠のテーマで宿命だと思うし、それをだめだって思ったらいけないと思う。もう会わなくなった人も会えなくなった人も、写真にはずっと残り続けちゃうし。まりもくんが前に教えてくれたPhotographers at Workのブルース・ウェーバー※5 がダイアン・アーバス※6 について話してるインタビューにもあったけど・・・

 

~以下インタビューの一部引用~

“彼女はよく朝の6時頃に電話をかけてきた。暗室にひとりでいて、ネガを捨ててるところだって言うんだ。「けっこうな量のネガを捨てちゃったわよ」って。なぜそんなことをするのか、って僕が聞くと「なんかもう、付き合いきれなくなっちゃって」って彼女は言ってた。「誰かを写真に撮る。そうするとね、残りの人生ずっと、彼らにどこかでつながっていることになるのよ」って。それはある意味真実だと僕も思う。僕も自分自身で撮った写真を通じて同じことを感じてきたし、それが〈写真を撮る〉ことが払うべき犠牲なんだよ。
被写体のことをを好きだろうが尊敬していようが、あるいは全く大嫌いだろうが関係ない。むしろ好きではないくらいの方がましだったり、簡単だったりするときもあるくらいなものなんだ”

 

:ネガとか付き合い切れねーって捨てちゃってるやつだ。

:撮った人とは残りの人生ずっとどこかでつながってることになるっていう。見てる人には全部伝わらないかもだけど、そういうオーブみたいなものは写っちゃうと思う。

:スケボーのベストなパフォーマンスって若いうちしかできないから。それを撮ることでそいつの生き様を背負ってるみたいなのはあるかも。

:スケボー写真の世界ではもっとそういうのが目に見えてシビアなんだね。

※5 ブルース・ウェーバー
80年代を代表する写真家・映画監督。主なキャンペーンビジュアルにラルフローレンなど。ダイアンアーバスとの親交は有名。

※6 ダイアン・アーバス
若くしてファッションシーンで活躍するがその後フリークス(身体・精神障害者、奇形、変種、他者と著しく異なる嗜好を持つ者など)のポートレート撮影に傾倒。その影響で心のバランスを崩し自殺。享年48。
 

sp_28-29写真集”SPICY PROOF”より Photography by Marimo Ohyama

 

「永遠に続いていかないもの」にクローズアップした時、昔の写真はどうしても入ってきました。

ーーー今回のタイトル『SPICY PROOF』について聞きたいんだけど。

:タイトルは、阿佐ヶ谷のデニーズで一晩中作業して、朝出てきたんです。タイトルは結構難産でしたね。

:感覚とかニュアンスは完璧にシェアしてたんですけど、言葉にはできなくて。

:きくりん※7 って友達から、アメリカではみんなが“スパイシー”って言葉を使いまくってるって話を聞いて。それが日本語のニュアンスにないんだよね~すごいそれ俺好きなんだ~って言ってて。日本語に置き換えられないから、なんて説明したらいいかわからないんですけど、ヒリヒリするかんじというか、切ないかんじというか。いわゆる”ヤバイ”みたいな時にも使うかな。まりも君にそれを教えたら、いいね!となりました。そこにそういうものの証明という意味でPROOFとつけました。”スパイシー”の意味は、ステイトメントを読んでもらいたいです。

 

写真家まりもとしおり。

2人の写真のなかにうつる、高揚と憂鬱の入り混じった言葉にならないある感覚。
喜びも悲しみも詰まった、不器用な、でも怖さを溶かすようなすごく大きなエネルギーみたいなもの。
2人は、思春期に置いてき忘れたマグマのようなそのニュアンスを“スパイシー”と呼んでいる。
いつか消えてしまうそれを残すための本。

made in 深夜のファミレス 2016 夏休み。

 

:”言葉にならない”っていうのが俺は気に入ってますね。写真って言葉にならないものを表せるし。

:私も言葉にするのがすごい苦手で。写真って、自分たちにとっては一番表現しやすいツールみたいなものだと思ってるので、本当は説明とかいらないんです。スパイシーのニュアンスはそれを丁度よく表してると思う。

s_スクリーンショット(2016-11-03 22.03.59)写真集”SPICY PROOF”より Photography by Shiori Ikeno

 

ーーー今作のデザインにはどういう意図があるの?

:本の表紙がそれぞれ反対側になっていて、真ん中のページが2人の最後のページになる構成なんです。最初お互いが編集したラフを繋げてみた時に気づいたんですけど、お互いの最後のページにどっちも桜の木があるんです。本当に偶然!

ーーー出会ったのも春だもんね。

:桜は出会いや別れの象徴だし、この本でお互いが最後に桜もってきたのもなんかシンクロしてるようで嬉しかったです。

ーーーしおりちゃんは昔の写真とかもチョイスしてるよね。

:テーマの一つの、「永遠に続いていかないもの」にクローズアップした時、昔の写真はどうしても入ってきました。

ーーーお互いの作風についてどう思う?

:まりも君の写真はわたしも撮りたかった!みたいな瞬間が多いです。素直にいいな~って、自分が撮りたかったやつだって。あと、出会ってからまりも君を自分の周りの色んな所へ連れて行ったんだけど、すぐにその場に馴染んじゃう。その感じは写真にも出てて、特別だと思う。それから、今改めて思ったけど、お互い結構ロマンチストだなあと思います。狙うショットとか。

:自分も一緒で友達のふとした瞬間とか撮りたいと思うからしおりちゃんには嫉妬しちゃう写真が多いです。あと自分の生活をストーリーにしちゃう力が圧倒的に強いなと思いますね。芯の部分は自分も似てると思うんですけど男と女の感覚の違いとかもあるからそこらへんもおもしろいです。

※7 きくりん
菊地佑 樹/Yuki Kikuchi  https://www.instagram.com/yuki_not_rinko/
音楽が大好きでそのパワーだけで現地へ飛び込んでLAやNYの音楽シーンについて教えてくれるしおりの友達。写真も文章も音楽もやるし、企画やツアーアテンドもやっている。

s_marimo_real_IMAGE0191Photography by Marimo Ohyama

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Photography by Shiori Ikeno

 

ピュアな繋がりから生まれた作品。

:いろんな方に協力してもらいながらですけど基本的に全部自分たちでやってます。デザインも自分たちで。

ーーーそれはまたなんで?

:どこかで出すことも出来たかもしれないけど、このプロジェクトは自分たちの手でやることに意味があると思ってて。無理して何の脈絡もない誰かにお願いしたりするのは、この本のテーマに似合わないというか。本へコメントをくれた、Evisen※8 のボスのかつみくんも、まりもくんは昔からスケートの世界でお世話になってるし、わたしもakiochamが出会わせてくれて、写真活動を始める前から知ってくれてる人だし。GEZAN※9 のマヒトさんは、夏にもみんなでよく一緒に遊んでいたので、2人のやってることを一番理解してくれている人で。このプロジェクトって、関わってくれてる人すべてが、ピュアなところで繋がって必然的に結びついていったものなんです。ぎこちない流れは一切なかった。

※8 Evisen
生粋のスケーター・フィルマーの南勝己が中心となって発足した名実ともに日本を代表するスケートカンパニー。ジャパンオリジナルのクリエイションを世界に発信している。前述のAKIOCHAMはアイデアマン、古川正志はデザインアシスタントとして関わっている。

※ 9 GEZAN
東京で活動するロックバンド。十三月の甲虫というレ―ベルを主宰。唯一無二のスタイルで進化を続けている。
https://www.youtube.com/watch?v=Ew62DzIoWDc

L_marimo_real_IMAGE0037写真集“SPICY PROOF”より Photography by Marimo Ohyama

 

ーーー出版にあわせて大阪と東京で展示をやるんだよね。それぞれどんな展示になるの?

:VOYAGE KIDSは通天閣の近くにあるギャラリーで。オーナーの坂本さんが大阪のストリートカルチャーと繋がりが深いから、環境も雰囲気もストリート寄りになると思います。

:みどり荘は見に行ったら、見た目で既に一目惚れで。そこのオーナーの大矢さんもすごく気持ちのいい人で、いい空気の流れがある所なんです。建物自体が面白いので、東京も良い空間になると思います。

:大阪と東京と全然違った雰囲気なので、展示もがらっと変わると思います。

ーーー今回はSPICY PROOFのグッズをだすんだよね?

:大阪のWHIMSY※10 ってブランドやってるそうたくんが協力してくれました。

:そうたくんは本当に兄貴的な人で、スケボーも超かっこいいんですよ。俺の大事な被写体のKP※11 っていうスケートのクルーがいるんですけど、その繋がりでそうたくんと出会ったんです。彼はVOYAGE KIDSとも親交が深くて。この展示の話をしたら展示記念の服も力になりたいって本当にピュアな気持ちで言ってくれたのがうれしかったですね。

:ロンTを出すんですけど、左右の袖がそれぞれの写真になってます。そんでWHIMSYのタグがついてて。とってもかわいくて気にいってます!
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展示会場限定ロングTシャツ

※10 WHIMSYhttp://whimsysocks.com
大阪のストリートスケーター中井宗太がディレクションするソックスブランド。スケートボードのカルチャーをバックボーンに様々なデザインのソックスを発表し、ファンを増やしている。

※11 KP
東京のユース世代で今最も勢いのあるアンダーグランウンドなスケートクルー。
https://www.youtube.com/channel/UCN6kiUl_n5p2Ldoyrb6acPw

 

:大阪は11/5(土)と東京は11/26(土)がレセプションパーティーなので、マストカム!!!大阪は美味しいごはんが出るし、東京はパーティー親善大使にakiochamが光臨してくれるので楽しいこと間違い無しです!!!きてね!!!

 

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ピュアな気持ちの繋がりから生まれたこの”SPICY PROOF”。
写真集はもちろん、大阪と東京での展示にぜひ足を運んでみてほしい。
大山マリモと池野詩織、2人の純粋無垢な気持ちが収められた空間を体感すれば、 このプロジェクトをより一層リアルに感じることができるはずだ。展示のインフォメーションはこちらから。

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Photo Exhibition ”SPICY PROOF”

■OSAKA
【会場】VOYAGE KIDS
【住所】大阪府大阪市浪速区恵美須東1-21-14
【会期】11/6(日)~11/13(日)14:00-20:00
【レセプションパーティー】11/5(土)18:00-22:00

■TOKYO
【会場】みどり荘 (MIDORI.so)
【住所】東京都目黒区青葉台3丁目3-11
【会期】11/27(日)~12/4(日)13:00-20:00
【レセプションパーティー】11/26(土)19:00-22:00

 

Photobook “SPICY PROOF”
《B5 / 64p / First Edition of 300/ 2000yen》

※展示にて写真集「SPICY PROOF」を先行販売いたします。
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ぱっと見、ダメな大人たちによる写真集。
人生はどんな姿勢で生きるかによって選択の意味が変わります。
まあ見てください。ダメな人生?そんなに悪くないですよ。
勝己(Evisen Skateboards)

 

いつか多分絶対消えてしまうし、なくなったらさみしくなるくせに、それでもシャッター切る指はとめられない。
ネガが増える分だけいつの日にかの自分の胸をしめてく。YOUTH
方角がどっちであれ、向かう先に未来なんか開けてなくても前だと思う方に振り抜くことしかできない。
チューニングなんて言葉は今、黒マッキーで斜線を引いて、とりあえずだ、邪魔する奴は視界から蹴散らす。
なーんて、今日も今日のでたらめとぶっ飛びたいだけ。クソみたいな日々でもハッと笑って全部チョー消しにするんだ。魔法みたいだろ?
そう、ここにあるのはオレやオレたちのそんな日々のことだ。
マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)

 

大山マリモ / MARIMO OHYAMA
1988年生まれ。2010年ごろから写真家としても知られるスケートボーダー小原祐一の影響でスケーターたちを記録し始める。
EvisenSkateboardsやcolor communications、GACIOUSなどの広告をはじめ、国内外の専門誌、カルチャー誌等で活動している。
2016年2月に初の写真集「BETWEEN YOU AND ME」を出版。
現在東京を拠点に都市部に生息するスケートボーダーと街の人々を記録し続けている。
http://marimo-photo.tumblr.com/
marimo0706@hotmail.co.jp

 

池野詩織 / SHIORI IKENO
1991年生まれ。2012年よりフォトグラファーとして活動を開始。
日常のドキュメントスナップ写真を作品として発表している作家活動とともに、雑誌やウェブなどでフリーランスフォトグラファーとして活動中。
展示やジンフェアにも定期的に参加している。
2016年3月KiliKiliVillaより写真集『BUBBLEBLUE』を出版。
9月にはcommune pressよりzine『SILENT SUN』を出版し、同名の個展を台北にて開催。
日常のなかの青春を感じる瞬間にアンテナをはり、写真を撮りあつめている。
ikenoshiori.tumblr.com
ikenoshiori@gmail.com