PART TIME PUNKS

東京進出

———— 東京出て来るって、バンドにとっては大きな転機だよね。

ユッキー:最初本当に嫌で。大阪好きやし、居りたいって言ってて。

キャプテン:ユッキーと俺だけは、ずっと東京行きは渋ってたんよね。

ユッキー:うちはずっと、この話なくなればいいのにって思ってたんよ。行く時まで本当に思ってたし。

ヒロシ:モモちゃんが一番行きたがってたもんな(笑)。

 ———— それは意外すぎる。そもそもなんで東京行こうってなったの?

ヒロシ:やっぱGEZANが大きくて。マヒト君からグアイズは絶対来た方がいいと思うって(笑)。

———— 半分以上適当だね、それ(笑)。

ヒロシ:俺らもバカ正直だから、「そうかもしれんな…」って真に受けて。

ユッキー:あの頃めっちゃ話し合ってたよな。

キャプテン:GEZANが大阪からいなくなったからこそ、大阪で頑張ろって気持ちもあったんだけどね。

———— でも、東京行きを決意するキャプテン的な決め手は?

キャプテン:ベースのモモちゃんが言ったっていうのもあったし、「やっぱ東京やろ」って言う野心もあったし。ただ、グアイズって大阪出身は誰もいないんよ。

ヒロシ:それは大きいかもな~。

キャプテン:どっぷり大阪の郷土愛っていう感じではなくて。

ユッキー:大阪時代も一回地元を出てきてたからかな。本当に大阪出身やったら、東京来てないかもしれなかった。もっと大阪好きやわ!ってなってたかもしれんし。

ヒロシ:しかも面白いのは、ユウシも同じタイミングで上京してるんよね!

ユウシ:そう。俺は前組んでたバンドが解散して、なんか大阪におってもなって。全然知らない東京行ってみようかなって、一人でふらりと出て来てたんよね。

キャプテン:ほんとにおんなじ時期やったもんね。

ユウシ:東京でバンドできたらってのは、ぼんやり思ってて。まさかこうなるとは思ってもなかったよ。

———— シンクロしてたのかもね。やっぱなんかあるんね、その時から。で、2013年に東京に出てくるわけだけど、そこからは?

ヒロシ:最初は4人でワンルームに住んでたんよね。

キャプテン:あれはほんまに最悪やった。ヒロシは家賃を全然払わんし。

ヒロシ:すんません…。混沌としてたな…あの時は。毎日朝の5時半に起きて、新木場にあるキャンディー工場に働きに行ってて。じゃないとすぐにお金もらえなくて。

ユッキー:モモちゃんはすぐ家見つけたんやけど、ヒロシはなかなか家見つからなくて、放浪してたもんな。

ヒロシ:ツアーばっかりだったから、ほとんど家にもいることがなかったから。

キャプテン:そうやな。東京に出てきてからもツアーは行きまくってたな。

———— 東京来てからはどこらへんでライブやってたの?

キャプテン:その時からBASEMENT BAR、あとはUFO CLUB。大阪にいたときは、KK manga、B玉、viva kappaとか、今でいうセミファイナル・ジャンキーに出るようなバンドのムードみたいなものがあったんだけど、東京に来てから、それが全くなくなったような気がして。1年間、ライブやりまくってたんやけど、何も生まれなくて。それで地方のバンドを東京に呼ぶ、RAW VIBEって企画をやり始めた。

RAW VIBE 第一回目にフライヤー

———— 東京に来た当初は、グアイズはどう絡んで行くのかっていうのはすごい気になってたけどね。企画やりだしてから、今の流れにつながってくるもんね。Car10だったり、kilikilivillaだったり。

キャプテン:Car10と出会ったのはデカかったな。それこそ、ちょうど東京に来て1年くらいの時に初めてTHREEで見た記憶があって。なんか、俺たちに気合の入れ方とは違う良さに気付いたというか。

ヒロシ:そのタイミングからバンドの曲の感じも結構変わってきたかもしれないよね。

ユッキー:かもしれんな。

———— 今までの路線から音がどんどん削ぎ落ちてメロディがついて行ったよね。

キャプテン:うん。俺にとってそのきっかけの一つは完全に東京やな。大阪から東京に来た時、バンドやライブの情報量が一気に多くなって。もう制御できんくて、最初めっちゃしんどかってん。ライブに遊びに行っても、友達もおらへん。逆にGEZANメンバーは1年早く東京に行ってたから、知り合いも多くて紹介されんやけど、向こうだってグアイズのこと知らへんし、どんな顔で喋ったらいいのか分からなくて。そういう人と話すのもすごいストレスだった。で、どんどん考えたらアカンって、自分の中でいろんなものがシャットダウンして閉じて行って。そこからかな、なんか音楽が自分の中でシンプルになって行った。

———— 良い意味で東京に染まってきたっていうか。

ヒロシ:俺的にはキャプテン、俺、ユッキーの3人で、FAT WRECK CHORDS 25thのフェス(2015年に開催)に行ったやん。あそこで、やっぱおれらはメロコア好きやなってなったやんな。あれが始まりだったような気がするな。

キャプテン:そっからメロコア熱みたいなのがね。

———— LAGWAGONのカバーしてたしね。

ヒロシ:せやった!やっぱでも、メロコアって好きって言いにくい部分あったかもな。キャプテンだってめちゃくちゃメロコアっ子だったし。今までのガレージパンクみたいな感じから走り出した感じあるかもしれない。

キャプテン:ほんまそこかもな。この3人のルーツは同じだし。やっぱり最初に音楽好きになるきっかけもグリーン・デイっていうのもデカくて。ヒロシと俺らは違うアルバムで好きになってるし。ヒロシは『American Idiot』で、おれはその前の『Warning』で。そこで世代超えてグリーン・デイが好きだったし、メロコアもめっちゃ聞いてたから、東京来て、そういうのを再確認させられた。

———— そのタイミングで周りにもメロディックが好きなバンドも増えて来て、出会っていくもんな。

キャプテン:なんか同時に周りにもシンクロしてたような感じはするな。

ヒロシ:うん、それはめちゃくちゃデカいかもな。

 

———— そこでバンドの空気間も変わっていった。

ヒロシ:ハードパンク路線から、メロディーがある曲が増えていったんよね。

———— 今までとは違うなって自分らでも思えるようになった曲って、どこらへんから?

キャプテン:おれの中では「Get Up Kids」やな。

ヒロシ:うん、俺もそうだね。

キャプテン:ポップでシンガロングな曲をつくりたくて。

———— 叩きつけるような曲よりも、ああいう曲のがバンドとして合ってるよね。

キャプテン:人としても合ってるんよな。

———— 「Get Up Kids」は十三月の甲虫から7インチが出てるよね。

ヒロシ:あの7インチには安孫子さんと川ちゃんもリミックスで参加してくれたし。

キャプテン:うん、やっぱあれはかなり転機かもしれないな。

モモちゃん脱退。そしてユウシ登場!

———— その後にMEAN JEANSが来んだよね。GEZAN・THE GUAYS、MEAN JEANSでツアーを回る「胸じんツアー」があって。

キャプテン:せやなー。グアイズはとくに、ダブルの意味で喰らったツアーやったな。

———— ツアーの直前にモモちゃんが抜けることが決まったんだよね

ユッキー:そうそう。でもキャプテンは一番最後まで知らなかってん。
 

———— ええ!?

ヒロシ:一番最初に知ったのはユッキーだったしな。

ユッキー:私が一番言いやすかったみたい。ちょっと話あんねんって、阿佐ヶ谷のサイゼに呼び出せれて。

ヒロシ:そのあとに俺が言われるんだけど、ユッキーが言われてから1ヶ月半くらい経ってて。

キャプテン:ユッキーは結構早く知ってたんよな。

ユッキー:うん、6月くらいに聞いてて。ちょうどその頃にMEAN JEANSの話が出始めたくらい。

———— ユッキーさん言わなかったんすね。

ユッキー:そんなん言えんよ、どうしよと思って! キャプテンが知ったら殴るわと思ったし(笑)。

ヒロシ:おれはマヒトくんと銭湯行って、ちょうど風呂上がったときに「バンド抜けようと思ってる」と持ってるってメッセージが来てて。
 

———— そのとき、ヒロシがうつむいて、携帯見せてきたの覚えてるわ。

ヒロシ:あれはツアーの2週間くらい前やからな。

キャプテン:おれはマヒトの口から知ったからな…。

ヒロシ:言うてもうてる(笑)。

キャプテン:俺もマヒトと銭湯行って一緒に帰ってる時、「まぁな、バンドもな、いろいろあるわな…」みたいに話し始めて。「なんなん?」って聞いたら「いやぁ~、ちょっと俺の口からは…」みたいに言いよって。

皆:爆笑

キャプテン:そんで「いや何よ?」って聞いたら「これはシビアな話になるし、もうすぐ聞くと思うけど」って。それで、もうどうしたらいいか分からんくなって。

ヒロシ:ユッキーがあんな言わんかったのに、一瞬やん(笑)。

キャプテン:その次の日にモモちゃんから連絡が来て。

ユッキー:それで、みんなでキャプテン家で話したんよな。

キャプテン:俺はあんまそういう空気を感じてなかったし、初めてだったからホンマに気づかんくて。

ヒロシ:おれも気づいてなかったしね。

———— で、この「胸じんツアー」が、このメンバーでのラストツアーって言う形になる。その時のバンドはどんな感じだったの?

ヒロシ:もう分からんくて。最後っていう実感も全然なかった。

キャプテン:あの時、ツアーの1本目がドムスタでやったセミファイやったんけど、自分らでも全く分かれへんかったもんな。モモちゃんは熱量的なものを感じれなくなったって言う理由やったけど、

一緒にライブしてたけど、そんな感じは全くしなくて。

ヒロシ:ライブをやっててもめっちゃ良かったって感じがずっとしてて。それに、このまま続けるんじゃないかなって思ってた。

キャプテン:な。だからこのツアーでモモちゃんの気持ちが、「もしかしたら」って期待してた。

ユッキー:みんな結構期待してたな。

キャプテン:やっぱりこの4人でグアイズでしょって思ってたからさ。皆あるやん、バンドって。その気持ちでずっとやってきたからさ、ありえへんと思ってた。絶対辞めさせたくないと思って、すげー意固地になってたな。
 

———— MEAN JEANSには、ツアー最終日(GEZAN、THE GUAYS、MEAN JEANSの3バンドで3マン)の前に日に言ったんだよね。そしたらリチャードは「モモ…」みたい感じになって。あの感じ忘れられない。でもボーカルのビリーは「バンドはいろいろあるよな…」みたいに。

ヒロシ:ツアーが終わって、最後の空港の見送りの時はモモちゃん来なくて。あー抜けたんやなーっって思ったのを覚えてるな。

キャプテン:そやったな。
 

———— それでもバンドは休止もしないで、3人で続けてたもんね。キャプテンはベースの3ピースで。

ヒロシ:キャプテンのベース弾きたくなさそうな感じヤバかったんよ。すぐ投げるの。しかもライブの最後に絶対投んねん。
 

———— 見てる側も嫌なんだろうなって思って見てた(笑)。

ヒロシ:でも練習は変わらずめっちゃしてたもんな。

キャプテン:練習はめっちゃした。でもライブになったら「もう嫌やー!」ってなってもうて(笑)。だからその時、改めてギター弾きたいなって思ったんよね。

ユッキー:だからその年の全感覚祭も3人やったもんな。

ヒロシ:全感覚祭の時に、4人の時よりかっこいいライブできないんだったら出場しない、みたいにキャプテンも言ってたもんな。

キャプテン:3人で超えれるなら出る、超えられないなら出ないって気持ちだった。周りからも色々言われるのは分かってたもんな。

ユッキー:その頃からベース募集はしてたよね?

ヒロシ:そうだったっけ?

キャプテン:モモちゃんが抜けてから、しばらくフワっとしてたんよな。ベース入れてやるのか、3人でやるのか。

———— まだ悩んでたんだ。

き:ただベースは弾きたくなかった…(笑)。

ヒロシ:そもそもグアイズに入りたい奴なんているのかなって思ってたし。正直、もう希望ないかもくらいに思ってた。

ユッキー:うちは新しい子と仲良くするの、めっちゃ嫌やわって思ってたもん。

皆:笑

ユッキー:ちゃんと仲良くなれる子やったらいいけどさ。そういう気持ちもあって、キャプテン、頑張ってベース弾いて思ってたところはあった。でも、ライブやるたびに、やっぱり嫌なんやろなって。絶対に新しい人入れるのが嫌って訳ではないんやけど、でもな…みたいな。

ヒロシ:おれはもう3人でいんじゃないかなって結構思ってた。でもキャプテンはほんまに嫌そうややって思ってて。

———— だだもれやな(笑)。

ユッキー:でもキャプテンは止まったらアカン、前に進まな!みたいなのがあったから。ずっと弾いてくれたし、スタジオも休むことなくずっと入って、途中で休憩しようとかもなかったもんな。週2回のスタジオは絶対どんな時も絶対やってた。

———— そのペースはやっぱりすごいなー。でも、やっぱり入れたほうがいいかってなってメンバー募集かけて。

ヒロシ:たしか、喫茶フジヤマ(十三月の甲虫のust配信時の名前)のustで募集かけたんよな。

ユッキー:メンバー募集のフライヤーをその後に作ったような気がするな。

キャプテン:おれ、その時のフライヤーの原本まだ持ってるもん。やっぱりメンバー抜けるのってツラいから、その気持ちを忘れないようにってずっと持ってるんよね。



———— ベース募集してからは、結構スタジオ入ってたもんね。何人くらいきた?

キャプテン:10人以上は来たんよな。

———— その時期は会うたびに、毎回スタジオ入ってるって聞いてた気がする。

キャプテン:そう。結構応募きたんやけど、全員とスタジオ入っててもあれやから、まずは一回会ってみて。

ユッキー:まずはしゃべってたな。

ヒロシ:それでフィーリングが合いそうならスタジオ入ってた。

ユッキー:音楽性は後回しで、まずは人として。

ヒロシ:友達になれるかっていうのが大事やったな。

キャプテン:それで、ユウシは一番最後やったんな。

ユウシ:俺が来るまで半年くらいかかったって聞いたよ。

ヒロシ:うん、それくらい経ってたかもな。

ユッキー:実はユウシが来た時は他に決まりかけてたんよね。でも、どうしようかって、最後決めかねている時で。

———— ユウシくんはメンバー募集のこと、どこで知ったの?

ユウシ:俺はライブハウスでフライヤーをもらって。あれ、なんの時やったかな。確か、ベースメントバーに、B玉の関西ウルトラショックを見に行った時やったかな。友達と一緒に見に行ったんやけど、その友達がグアイズと知り合いだったんよね。それでグアイズってバンドやってるんや、ベース募集してるんや、って知って。その時はフライヤーもらって、「あー、そうなんやー」って。俺も俺で、ちょうどその頃やってたバンドがうまくいってなくて。だからもう一個バンドやってみるかーくらいの軽い気持ちやったんよ。それで「とりあえず話しませんか?」って、Gmailに送ったんよね。

ヒロシ:最初会ったの高円寺のサイゼやったな。

———— チンピラみたいなやつ来たわ~ってなったん?

キャプテン:まず、メールのやりとりからこいつめっちゃ慣れこいなって思ってて(笑)。

皆:爆笑

キャプテン:なんでこんな慣れこいんやって思って、どんなやつなんやろなって気になってた。

ヒロシ:そしたらヤンキーが来て(笑)。

ユウシ:あー。

ユッキー:ぽいぽいってな(笑)。

キャプテン:でも、話したら意外としっかりしてる部分があるなって。だって、会ってなかったら絶対メンバーになってなかったと思う…。

ヒロシ:キャプテン、ユウシから送られて来たメールを見たとき「アホやな、こいつ!」って言ってたの覚えてる。アノの子や!って(笑)。

キャプテン:間違ってなかったかもな。

ユウシ:バレちまうんやなー。。。

ユッキー:でも、友達になれるかも。大丈夫かもって思ったんよね。

キャプテン:ユッキーとの相性って、一番大事やと思ったから。だから最終的にユッキーには「どや?」って絶対聞いてたんよね。そしたら、「いや~っ」て渋い顔するんよ、いつも。いいかもしれんけど、でも…みたいに含ませて。

———— やっぱ、フィーリングだったんだ。

ヒロシ:面白いのが、ユウシは一回グアイズと対バンしてるんよな。

ユウシ:そう、大阪時代にやってたバンドでな(笑)。しかもその時のグアイズは、まさかのユッキーがおらんくて、トリオ編成やった。

キャプテン:ほんとに一回だけユッキーがどうしても実家帰らんとあかんかったライブがあって。

ヒロシ:アコースティック編成で、俺はディレイ踏みながらライブやったんよね(笑)。

ユッキー:キャプテンはハープとか吹いたんやろ?

キャプテン:絶対キャンセルするのが嫌やったから。

ヒロシ:その時のバンド名は「逆境天国」だった(笑)。

皆:爆笑

キャプテン:ユッキーでれんのが1日前に決まったんやって! でも30分やりきったよな?

ヒロシ:だから入るべくして入ったんやなって思うよ。

 

———— 最初のスタジオは?

キャプテン:普通に、今まである曲のコピーから始めてた。

ヒロシ:「Get Up Kids」を一番最初に合わせたんよな。

ユッキー:一回に覚える曲がすごい多くて。3時間のスタジオで2、3曲は必ず覚えるみたいなペースでさ。ノンストップで。

ユウシ:せやった。最初ユッキーに心配されたもん。大丈夫?って。

キャプテン:でもな、ユウシが入ってから、おれらも曲できるスピードがめっちゃ上がったな!

———— 確かに、それは本当思う。めっちゃ曲増えたって思う!4人の初ライブっていつだっけ?

ユッキー:BUBBLE LANGUAGE

池野詩織 写真集「BUBBLE BLUE」発売を記念したイベント

キャプテン:なんか節目節目で十三月のイベントだよな。

ユウシ:俺らがトリだった。朝の5時くらいで(笑)。

ヒロシ:そうそう。KK mangaのハマジが最前列で「キャプテンの顔見ろー!」ってユウシに向かってずっと言ってて。

———— 言ってた言ってた!

ユウシ:俺、どうしたらええねんって思ったからな(笑)。

ヒロシ:でも、あの日はなんか初ライブって感じだったよね。

ユッキー:あんまりいいライブって感じじゃなかったかもな。

———— でも次の日からツアーがあったんよね。

キャプテン:そう、3本行ったんや。福山行って…。

ユウシ:その次は京都! あれはねじ梅タッシと思い出ナンセンスとのツーマンで兄弟盃で。

キャプテン:それでめっちゃ変わったんよな。

ヒロシ:やっぱりこの体制の1発目は難しいライブだったんだよな。でもツアーでまた距離が縮まったっていうか。

キャプテン:1発目はスッゲー悔しくて。楽屋に戻った瞬間に、ユウシにめっちゃ言ったもん。

ユウシ:めっちゃ言われて、やってもうたって思った。

ヒロシ:ユウシめっちゃへこんでたもんな。

ユッキー:キャプテン、かっこつけんな!って言ってたな。

ユウシ:何が正解なのか間違いなのかが全くわからない状態でのダメ出しだから、もう分からへん!って。ライブ直後やったし。

キャプテン:もうアドレナリン出まくってて!

ユウシ:こういうカッコつけはよくて、こういうカッコつけはダメで、みたいなのも分からんくて。でもとりあえず、おれめちゃくちゃヤバいことやっちまったなーって。だから次の福山MUSICFACTORYのライブの時、今やから言えるけど、正直めちゃくちゃ怖かったもん。次またやらかしたら、本気でシバかれるって。

キャプテン:でも、ツアーのタイミングも良かったな。福山MUSICFACTORYも俺らのゆかりのある場所やし、東京とは全く違う空気で、グアイズに新しいベース入りました!って、ムード作って迎えてくれて。その次がねじ梅タッシと思い出ナンセンスと一緒にやれたのも、本当いいムードにつながった。

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