グアイズというパンクバンドが2ndアルバムをリリースする。たかだか2枚目のアルバムが出ることは珍しくもなく、そんな大騒ぎすることかと興味の遠い人は思うかもしれない、が、はたしてホントにそうだろうか?結成当時から知るオレはそんなことは微塵にも思わない。彼らは最初から細胞的に音楽なしには生きていけないようなタイプのファンキーな奴らじゃなかった。バイトし、教職をとり、社会に出ていく、そんなヤツらが音楽の魔法に突き動かされて山を転がり、谷を飛び越え、メンバーもかわりながら2ndアルバムにたどりついた。After my vacant 。これはそんな彼らの足跡だ。最初からクソほど友達のオレと、インタビュアーのくせに音源は買って聞きたいからという理由で試聴拒否したカイト。こんな二人が話を聞いたのだからそれは良くも悪くもPYOUTHなインタビューになるのだけれど、とっくに起きてた奇跡をお付き合いいただけたらと思う。勇気がでるかもね。
Edit , Interview : マヒトゥ・ザ・ピーポー, カイト
photograghy by Shiori Ikeno
グアイズ結成~大阪時代
———— グアイズの成り立ち知らない人も多いと思うし、
キャプテン:成り立ちね…
ヒロシ:うん、10代だった。俺はグアイズをやる前は、
皆:爆笑
ヒロシ:で、マヒトくんにパンクバンド組みたいって相談してた。
キャプテン:どこでやったけ?
ヒロシ:俺がいたサークルの新歓にOBとして見に来てたんよね、ミッシェル・ガン・
キャプテン:せやった(笑)。
ヒロシ:キング・コングの前で話したのはすごい覚えてるんよね。
キャプテン:そう、でも最初はメンバーが見つからなくて、
ヒロシ:その時期は結構長かったな~。
———— リフの出し合いっこ3時間はだいぶタフだね(笑)。
ヒロシ:でも、ドラムいないとやっぱアカンわ、って話になって。
———— そこでユッキーが登場するわけね。
キャプテン:あれは追いコンやったかな?
ユッキー:うん、パティ・スミスやってん。
キャプテン:そこでユッキーのライブを見てて、
———— でも最初はヘルプみたいな感じじゃなかった?
キャプテン:そうそう。最初はそう言って入ってもらった。
ヒロシ:
キャプテン:元からサークルの先輩後輩でもあるし、
———— でも、ヘルプでやるバンドじゃないよね、最初から。
ヒロシ:俺は最初からあったよ、その考えは。
ユッキー:一年間だけやから、って最初に言われたんよ。
キャプテン:ユッキーはずっと就職したいって言ってたから、
ユッキー:それで手伝う気持ちでやってたらさ、
皆:爆笑
ユッキー:そんなん、次のドラムに引き継げないやん!
キャプテン:ユッキーは最初、絶対辞めたいってずっと言ってて。
———— 確かに、
ユッキー:そんなつもり全くなかったよ。
———— キャプテンも教職取ってたし、先生やったしな。
キャプテン:せやねん。教育実習も行ってたし、
———— そうなの!?
キャプテン:英語の先生やったよ。めっちゃ頑張ってたで、実は。
———— 先生やってたし、
キャプテン:やっぱりライブやり始めてからよね。
———— そうだ、初代ベースのモモちゃんはいつ入るの?
ヒロシ:
———— そういえば、モモちゃんのメールアドレス、「
ヒロシ:よう取ったよな、ほんとあれは。
キャプテン:その時、これでスタジオに来たらメンバーに誘おう!
———— これでグアイズが揃った!
ヒロシ:最初はとにかく無心にライブやりまくってた。
キャプテン:単純に、
ヒロシ:しばらくして一番最初の音源出すってなった時に、
十三月の甲虫からリリースされたグアイズの1st CD-R「Go Run Gun」
キャプテン:タカに録音してもらったんよな。
ユッキー:あれが初レコーデングやったね。
ヒロシ:マヒトくんとタカくんが一緒にスタジオ入って。
キャプテン:そうやそうや。あれは2011年の6月1日だった。
———— その日に『THE GUAYS』になったんだ?
ヒロシ:俺らは結成が2010年なんだけど、
———— 革命トリオ…!
ユッキー:そもそも4人やしな…。
ヒロシ:うん。バンド名変えようってことになるんだけど、
皆:爆笑
———— キャプテンのバンド名センスが光ってた時期やったな。
キャプテン:その時マヒトからは「命」と書いて、
———— ともしびにしなくて本当に良かった(笑)。
ヒロシ:そんな時、「GUAY」
———— あれはキャプテンのファインプレーやったな。
ヒロシ:その頃はHOKAGE、HARDRAIN、
ユッキー:ブッキングにひたすら出てたな。
ヒロシ:うん。仲良かったのはロック大臣ズあたりだった。
キャプテン:それでちょっとしてからKK managaのハマジと会うんやけどな。あとは下山か。
ヒロシ:だけど大阪の頃、GEZANと一緒にやったのって「bug me tender vol.1」くらいやな。あの時期、
キャプテン:あの時、300人とか入ってたんだっけ。
———— 今は革ジャンがグアイズのトレードマークだけど、
キャプテン:最初、衣装に悩んでたんよ。
ヒロシ:最初の頃、俺は短パン上裸、ハイソックス。
ユ:モモちゃん最初チャイナドレスやった…。
皆:爆笑
キャプテン:俺はカッターシャツとか柄シャツやったし…。
ヒロシ;一番最初に俺が革ジャンを入手してたんやけど、
キャプテン:
ヒロシ:その前からHOKAGEの佐野さんに、
———— じんわり佐野さんに狂わされていった節もあるな。
キャプテン:でも、そっからやな。
ヒロシ:その時は曲も、革ジャンに合う感じだったんよね。
———— その頃はガレージだし、ジャンクだし、ハード・
キャプテン;めっちゃガレージ聞いてた!
ヒロシ:プッシー・ガロア。キャプテンに教えてもらったし。
キャプテン:うん、あとはthe Milkshakesとか。
ヒロシ:ミッシェルの流れもあるもんな。Dr.
———— キャプテンは最初、
キャプテン:せやな。バンドを始めた頃って、
———— 大阪の悪しき風習でもあるかもだけど、佐野さんとか、GEZANとかKK mangaとか、ライブの中で、どんだけ弦を叩きつけるか、
ヒロシ:傷を持って帰らないとダメみたいな。でも、
キャプテン:
ヒロシ:めっちゃあった!
キャプテン:単純にそういう風に、
ヒロシ:
ユッキー:最初の頃は本当に展開がすごくて、
ヒロシ:グアイズはその時もはやスカムバンドって言われてたな。
———— 確かにあの頃の曲は、
キャプテン:違うことしなあかんっていうのは思ってたな。
ヒロシ:
———— そろそろ1stアルバム「
ヒロシ:アメリカツアーから帰ってきてその勢いで作った。あれは2012年やな。
ユッキー:大阪にいる時よね。
キャプテン:ちょうど1stアルバムのリリースのタイミングでHOKAGEでワンマンをやってんねん。
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