米カリフォルニア/サクラメントで結成されたTRASH TALK。タイラー・ザ・クリエイター率いるレーベル、odd futureからリリースした唯一のハードコアバンドであり、タイラーのソロにも参加している。そして、ボーカルのLeeとギターのGarretが始めたスケートブランド「 BABYLON LA」はファッションシーンでも注目されており、ショップの裏に設置されたスケートパークはLAのスケーター達の溜まり場にもなっているという。
2016年9月、TRASH TALKとMEANINGがカップリングツアー「TRASH TALK JAPAN TOUR 2016 with MEANING」が開催された。このツアーはMEANINGのデザインをしているVerdy(VK DESIGN WORKS)の紹介で,その中でTRASH TALKとMEANINGが繋がり直接話をすすめてツアーが決まったという。MEANINGのHAYATO(Vo,G)のブログを読むと、何よりTRASH TALKが見たいって気持ちから始まったと書かれててグッとくるものがある。純粋にバンドとバンドが惹かれあって実現したツアーであった。
Japan tour 2016
バイト中マヒトくんからLINEがきた。内容は今日TRASH TALKのボーカルのLeeにインタビューするから会いに行こうぜ!ってことだった。毎日何か満たされない気持ちだし、退屈だし、なんだか面白そうだったから即OK。僕はバイトを上がってすぐマヒトくんとこの日のライブ会場の新代田FEVERにママチャリを走らせた。少し時間があったから近くのファミマでカフェオレを買って少し作戦会議をした。急遽僕はマヒトくんのカメラを借りてインタビュー時の写真を撮ることに。 映像でみる限り絶対LEEは怖いやつだし、うまく撮影できるかわかんないしで緊張と不安でいっぱいだった。そして意を決して会場へ。インタビューするくせに英語がパッパラパ〜の僕とマヒトくんのために通訳をしてくれるMEANINGのHAYATOさんに挨拶をし、楽屋にいたLeeを紹介してもらった。インタビューは静かな楽屋で行う予定であったがLEEが「ここは落ち着かないからと」FEVERの入り口前、環七を車がびゅんびゅん走る階段で行うことになった。そこには僕らと何も変わらないパンクやハードコア、スケートを純粋に愛するKIDSの姿があった。
Trash Talk interview
インタビュー :マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN) 通訳:HAYATO(MEANING) 編集:ヒロシ(THE GUAYS)
M:マヒトゥ・ザ・ピーポー L:Lee H:HAYATO
M:今日がツアー初日ですか?
L:そうだよ。
M:日本食食べました?
L:ファックイエア~、全部食べてるよ、いつでも何でもたくさん食べる。
M:普段夜はどんな風に過ごしていますか
L:クソだよ。たくさんのパンクスたちと住んでるからね、一日中みんな何かしらしている、家に帰ったら音楽聞いたりチルってるよ。あとできるだけスケートしようとしているんだ、最低でも一日2、3時間仕事終わりに滑ってる。あと草ばっか吸ってる。
M:スケートするときと音楽している時のマインドの違いは?
L:両方とも同じようなフィーリングでやっている、スケートも音楽も開放なんだ。身体的には違うタイプの開放であるけど、動機は共通して、毎日の仕事や、人間関係や、お金とか様々な問題をスケートやライブで発散しているよ。
M:今回のツアーはバンドのつながりがあってMEANINGが企画したもの?
H:そうすね、Verdy(VK DESIGN WORKS)っていう絵を描いている奴がいて、そいつは友達のギャレットってやつと仲が良くて一緒に遊ぶようになって。「Trash Talk好きなんだよね、誰か日本に呼ぶ人いないの?」って話をしてた、そしたら直接話してみたら?ってなって。それから直接やり取りするようになった。
M:こうやってジャパンツアーを自分や友達の手で作って実現できるこ
L:ライブをするって行為自体はどこに居たって、
M:活動する上で大事にしていることは?
L:やると決めたことは100%で取り組むことだね、生半可なことはしたくない。ライブも、音源を作るのも、自分のアウトプットとなるものはすべて全力でする。中途半端な気持ちで作ったものはアートワーク一つでさえわかってしまうからね。
M:あのロゴとかすごいかっこいいと思いました。どういう意味が?
L:小さい頃からグラフィティをやっていて、
M:個人的な興味の話なんですけど、前回来日した時にQPを見に行ったって聞いたんですが、他に好きなグラフィティーライターっていますか?
L:パンクと同じでグラフィティシーンも狭くて、どの街に行っても誰かしらの知り合いと繋がっている、例えばLOOSE、3AMクルー、REMIOやMSKクルーのTYLERだとかBTMの友人もたくさん東京に来たことがあって、世界各地にファミリーがいる。逆にQPとかもニューヨークに来てるし、いわばカルチャーのトレード、新しいものを共有したりするよ。
M:自分が聞かれたら少し困る質問だけど、ハードコアという音楽を好んでやっているきっかけは?
L:わかんないなー、
Lee(trash talk)とHR(BAD BRAINS)
M:“YOUTH”に求めることとは?
L:近頃のキッズはすでにとてもオープンマインドだ、
Trash TalkのGarrett Stevenson(gt)とLee Spielman(vo)が手がけるBabylon LA
M:最後に、今気になること頭にきてることはありますか?
L:頭にくることか。あ、
この日のTRASH TALKのライブは今年一番頭の中で何度も何度も思い返した。少し物静かだったLEEもステージに上がると化け物になった。長髪を振りみだして、ハードコアの為にあるような何もかもぶっ壊してくれるleeのシャウト、一回転しながらするダイブ、ステージに上がってこいと煽ったりステージからフロアに降りてきて客を全員座らせてリフの一番ぶちかますとこでモッシュさせて更ににぶちかまされたりと全てがかっこよかった。まじでこれが脳みそが追いつかない感じ。すぐにまた観たいと思わせてくれる最高のハードコアバンドだ。ジャパンツアーをまた実現させて欲しいと思った。
(text ヒロシ from THE GUAYS)
ぶちあがったやつ