Interview – TRASH TALK JAPAN TOUR 2016

スクリーンショット 2016-11-30 20.14.34

 

米カリフォルニア/サクラメントで結成されたTRASH TALK。タイラー・ザ・クリエイター率いるレーベル、odd futureからリリースした唯一のハードコアバンドであり、タイラーのソロにも参加している。そして、ボーカルのLeeとギターのGarretが始めたスケートブランド「 BABYLON LA」はファッションシーンでも注目されており、ショップの裏に設置されたスケートパークはLAのスケーター達の溜まり場にもなっているという

2016年9月、TRASH TALKとMEANINGがカップリングツアー「TRASH TALK JAPAN TOUR 2016 with MEANING」が開催された。このツアーはMEANINGのデザインをしているVerdy(VK DESIGN WORKS)の紹介で,その中でTRASH TALKとMEANINGが繋がり直接話をすすめてツアーが決まったという。MEANINGのHAYATO(Vo,G)のブログを読むと、何よりTRASH TALKが見たいって気持ちから始まったと書かれててグッとくるものがある。純粋にバンドとバンドが惹かれあって実現したツアーであった。

 


Japan tour 2016

バイト中マヒトくんからLINEがきた。内容は今日TRASH TALKのボーカルのLeeにインタビューするから会いに行こうぜ!ってことだった。毎日何か満たされない気持ちだし、退屈だし、なんだか面白そうだったから即OK。僕はバイトを上がってすぐマヒトくんとこの日のライブ会場の新代田FEVERにママチャリを走らせた。少し時間があったから近くのファミマでカフェオレを買って少し作戦会議をした。急遽僕はマヒトくんのカメラを借りてインタビュー時の写真を撮ることに。 映像でみる限り絶対LEEは怖いやつだし、うまく撮影できるかわかんないしで緊張と不安でいっぱいだった。そして意を決して会場へ。インタビューするくせに英語がパッパラパ〜の僕とマヒトくんのために通訳をしてくれるMEANINGのHAYATOさんに挨拶をし、楽屋にいたLeeを紹介してもらった。インタビューは静かな楽屋で行う予定であったがLEEが「ここは落ち着かないからと」FEVERの入り口前、環七を車がびゅんびゅん走る階段で行うことになった。そこには僕らと何も変わらないパンクやハードコア、スケートを純粋に愛するKIDSの姿があった。

Trash Talk interview  

インタビュー :マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)  通訳:HAYATO(MEANING)  編集:ヒロシ(THE GUAYS)

M:マヒトゥ・ザ・ピーポー LLee  H:HAYATO

M:今日がツアー初日ですか?

L:そうだよ。

M:日本食食べました?

L:ファックイエア~、全部食べてるよ、いつでも何でもたくさん食べる。

M:普段夜はどんな風に過ごしていますか

L:クソだよ。たくさんのパンクスたちと住んでるからね、一日中みんな何かしらしている、家に帰ったら音楽聞いたりチルってるよ。あとできるだけスケートしようとしているんだ、最低でも一日23時間仕事終わりに滑ってる。あと草ばっか吸ってる。

M:スケートするときと音楽している時のマインドの違いは?

L:両方とも同じようなフィーリングでやっている、スケートも音楽も開放なんだ。身体的には違うタイプの開放であるけど、動機は共通して、毎日の仕事や、人間関係や、お金とか様々な問題をスケートやライブで発散しているよ。

M:今回のツアーはバンドのつながりがあってMEANINGが企画したもの?

H:そうすね、Verdy(VK DESIGN WORKS)っていう絵を描いている奴がいて、そいつは友達のギャレットってやつと仲が良くて一緒に遊ぶようになって。「Trash Talk好きなんだよね、誰か日本に呼ぶ人いないの?」って話をしてた、そしたら直接話してみたら?ってなって。それから直接やり取りするようになった。

000139610005

 

designed by VK DESIGN WORKS

 

M:こうやってジャパンツアーを自分や友達の手で作って実現できることをどう思いますか?

L:ライブをするって行為自体はどこに居たって、どんな言語を話していたって変わることではないから、割と人との関わり方も変わらない。その出向く先々の人のフィールドに入るってことが面白いことだと思うね。

M:活動する上で大事にしていることは?

L:やると決めたことは100%で取り組むことだね、生半可なことはしたくない。ライブも、音源を作るのも、自分のアウトプットとなるものはすべて全力でする。中途半端な気持ちで作ったものはアートワーク一つでさえわかってしまうからね。

M:あのロゴとかすごいかっこいいと思いました。どういう意味が?

L:小さい頃からグラフィティをやっていて、いつもサクラメントから電車に乗って、サンフランシスコに出て色々書いていた。サンフランシスコはグラフィティ文化の根強い都市だからね。それである時ちょっとしたビーフが巻き込まれたことがあったんだその時に俺はピースサインを逆さにしたものを街中に書き出した。「戦争は終わらない」、「何事も大丈夫ではない」って示すために。それ以来そのマークはお気に入りで、17歳の時Tシャツを作ったらとてもしっくりきたんだ。


8408d9ab

M:個人的な興味の話なんですけど、前回来日した時にQPを見に行ったって聞いたんですが、他に好きなグラフィティーライターっていますか?

L:パンクと同じでグラフィティシーンも狭くて、どの街に行っても誰かしらの知り合いと繋がっている、例えばLOOSE、3AMクルー、REMIOやMSKクルーのTYLERだとかBTMの友人もたくさん東京に来たことがあって、世界各地にファミリーがいる。逆にQPとかもニューヨークに来てるし、いわばカルチャーのトレード、新しいものを共有したりするよ。

M:自分が聞かれたら少し困る質問だけど、ハードコアという音楽を好んでやっているきっかけは?

L:わかんないなー、小さい頃からラジオで流れるような音楽は嫌いで、いつも落ち着きのない、うるさくて、クレイジーで、早くて、スケートにあって、激しい音楽が好きだったんだ、脳みそが追いつかないようなね。普通のメインストリームのコンサートに行っても人と人のコネクションが見えなかった。だけど若い時、親友にBAD BRAINSのライブに連れて行かれて、親友以外に誰一人知り合いもいなかったのに、自分がその場にいて変な感じがしなかったんだ。自分のいるべき位置にはまった気がした。仕事ではないけれど、自分もその一部になって身を捧げられるものを見つけた気がした。それまで見てきたものはバンドとファンが完全につながることがないものであったけど、パンクシーンはみんなが同等というか、君だってバンドできるし、お前だってプロモーターになれる、好きなだけ関わることができる。それに子供の時からものを壊したり、スケートしたり、タギングを書いたりして学校にいる奴らは俺たちよりも5年は遅くれてると思ってたけど、都心に行けば行くほど、自分の好きでやっていたものをもっとクールに作れる人がいたり、もっと熱中しているかっこいい人がたくさんいた。同じことをしている人がこんなにもいると思っていなかった、しかも高レベルでね。

 

000139610012 

 

 

 

 

PMA ⚡️

Lee Spielmanさん(@leespielman)が投稿した写真 -

 Lee(trash talk)とHR(BAD BRAINS)

 


M
“YOUTH”に求めることとは?

L:近頃のキッズはすでにとてもオープンマインドだ、インターネットのおかげか分からないが。だから膨大なものの中から自分に合った表現方法を見つけて欲しい。自分だったら、スケートしたり、バンドしたり、Babylon LAを始めてみたり。一つのことに捉われずにいろんなことができるんだ、とキッズに体現して見せたい。自分もパンク、スケート、音楽が理由でこの世界に関わり始めたから、例えば子供達が俺たちのバンドや、ライターのジンを見て、自分で作りたい!自分で演奏したい!という気持ちを抱いて、自分でもできるんだ、っていう発見をしてDIYの面を見出して欲しい。

 


Trash TalkのGarrett Stevenson(gt)とLee Spielman(vo)が手がけるBabylon LA

 

M:最後に、今気になること頭にきてることはありますか?

L:頭にくることか。あ、毎日うちのショップにスケートしにくる子がいるんだけど、めちゃくちゃ上手いんだ。ある日いつものように遊びに来て、俺にこう言ったんだ「数年後にまた会おうね」って。どうしたって聞いたら「父親に軍隊に入らされるんだ」って。とても悲しい気持ちになったよ。その子は才能もあって本当に上手だからプロになって賞金を稼げたかもしれない、それくらいのポテンシャルを秘めていた。それなのに他人に「これはできない、あれはできない」って指図されて夢を断たなくてはいけない事実があることだ。
あとはポーザーだね。スケートをしないのに流行っているからボードを買ってみよう、スケーターっぽい格好をしよう、って人たちが増えている気がする。これをしていれば自分はクールに見えるだろう、強く見えるだろう、という下心ではなく自分が一番信じるものにお金を出してほしいよ。例えば俺が突然スーツを買ったらおかしいだろ?

 

 

 

この日のTRASH TALKのライブは今年一番頭の中で何度も何度も思い返した。少し物静かだったLEEもステージに上がると化け物になった。長髪を振りみだして、ハードコアの為にあるような何もかもぶっ壊してくれるleeのシャウト、一回転しながらするダイブ、ステージに上がってこいと煽ったりステージからフロアに降りてきて客を全員座らせてリフの一番ぶちかますとこでモッシュさせて更ににぶちかまされたりと全てがかっこよかった。まじでこれが脳みそが追いつかない感じ。すぐにまた観たいと思わせてくれる最高のハードコアバンドだ。ジャパンツアーをまた実現させて欲しいと思った。

 (text ヒロシ from THE GUAYS) 

 

 

ぶちあがったやつ

 

 

L→R  Lee Spielman– vo    Spencer Pollard – ba, vo  David Gagliardi – gu  Garrett Stevenson – gu   

TRASH TALK

OFFICIAL SITE

L→R  ニッシー – Dr ,    HAYATO – Vo,G    高田メタル大尉 – B      YOKKUN – G,Vo       川口総統閣下 – G,Cho

MEANING

OFFICIAL SITE